皆様、こんにちは
残菊の寂しさが感じられる季節となって参りましたね
昨今はコロナ禍で出掛けられない事もあり、読書をする方が増えたそうですが、ノルウェーではロックダウンが起きた時、防護衣姿の図書館員が本を届けてくれたそうです
私も肖りまして、今の時期にお勧めの蔵書を皆様にご紹介いたします
一冊目は、まるで水族館に出掛けた様な雰囲気を味わえる、石持浅海の《水の迷宮》です
こちらは架空の水族館内で起きる事件を臨場感ゆたかに味わえる内容で、家にいながらにして謎解きと外遊び気分に浸れる一冊です
二冊目は、陰翳礼讚、言わずと知れた谷崎潤一郎の名著ですね
谷崎といえば妖艶で退廃的な作風の著作が多いですが、こちらの作品は谷崎本人の独特な美学を味わえる一品といえる内容です
私自身は、谷崎や北原白秋など私生活に問題を抱えた文人の作品が好みですが、こちらは万人にお勧めできる一冊です
皆様も、夜が長くなるこの季節に、読書を楽しんでみてはいかがでしょうか(貸出は山川文庫までお気軽にどうぞ)