私たちバナナの葉訪問看護ステーションは、これまでに「フレイル予防体操」や「シニア向け椅子ヨガ教室」を開催し、健康増進や病気の早期発見・予防の重要性を伝えてきました。その活動を通して、もっとたくさんの方々の健康的な身体づくりができないか…と考え、色々と模索していく中で「子どもたち」の現状を知りました。
近年、子どもの運動機能の低下や姿勢の悪化が叫ばれています。その背景には、ネットやゲームの普及により、長時間同じ姿勢をとり続けていることと圧倒的な運動不足が挙げられます。
しかし一方で、積極的に運動する子どもにも、意外なことに運動器の機能障害や機能不全がおきているとも言われており、スポーツ中のけがにも繋がっているのです。
その子どもたちに共通して欠けているもの…それはあらゆる運動のベースとなる「正しい身体の使い方」と言われています。
その「正しい身体の使い方」ができるようになるのが今ちまたで話題となっている「体軸体操」です。
●そもそも「体軸」って何?
体軸とは、読んで字のごとく、身体の軸のこと。頭から足まで上下に貫く軸状の意識のことです。
例えると、“お団子の串”のようなもので、この串がないとお団子がバラバラになってしまうように、体軸がないと姿勢が悪くなったり、体幹がふにゃふにゃしたり、自分の思い通りに身体を動かせなくなってしまいます。
筋肉のバランスを整えていくと「体軸」が形成され、自然と良い姿勢が身に付きます。
姿勢が良くなると、運動能力が向上する/疲れにくい/ケガをしにくい/集中力アップする…などの効果があります。
また、呼吸と深く関係のある筋肉が活性化し 、脳へ酸素を運び、脳機能が高まります。
●体軸体操って何?
体軸体操とは、子どもの運動神経の発達の土台となる「正しい身体の使い方」を身につけることのできる予防医学に基づいて構築された健康的な身体づくりのための体操プログラムです。
その特徴は、クロスポイント(人体のスイッチ)と呼ばれる、全身に14カ所あるポイントに触りながら、部分ごと身体を動かしていきます。そうすると身体感覚がとぎすまされ、身体を正確に、思い通りに動かしていくことができます。
体軸体操のプログラムは、全部で17項目あります。慣れてくれば、全体を通して5~7分もあればできる簡単な体操です。毎日の体操や運動・スポーツの前の準備体操として取り組むことができます。
●体験してみましょう
体軸は目には見えません。実際どんな感じなんだろう?どうしたら分かるのだろう?と思う方がいらっしゃると思います。
そこで今回、この体軸体操の創設者である「株式会社やまちゃん」の山崎氏を招いて、たいじくベビー教室とキッズ向け・ジュニア向けの体軸体操ワークショップを開催することになりました。
たくさん身体に触れて動かして、自分の身体を知ってみましょう。
6月上旬の開催に向けて準備中です!!
参考・引用 株式会社やまちゃん公式サイト
https://ymcn.co.jp/